情報機関 intelligence agency 2005 2 20

 国際ニュースでは、アメリカの国家情報長官の人事が決まったと報道されています。
アメリカ政府が、情報機関の改革に取り組むことは必要です。
 アメリカには、優秀な情報機関が、多数あります。
しかし、その割には、よく国際戦略や外交戦略を間違えます。
そういう意味で、情報機関の改革に取り組むことは、大いに意義があります。

イラク Iraq 2004 12 26
 これは、以前、書いたことですが、もう一度書きます。
イラク戦争は、ベトナム戦争よりも、やっかいなことになると思いました。
 ベトナムには、イスラム教のような強力な宗教はありませんでした。
イラクには、強力な宗教どころか、宗教的な聖地まであります。
 こうした宗教において、宗教的な指導者が、
アメリカ軍と戦って死ねば、天国に行けると指導したら、どうなるか。
これは、「火を見るよりも明らか」です。
 しかも、ゲリラ兵士になる者は、たいてい、貧しい生活環境にあります。
たとえゲリラにならなくても、貧しい生活があり、気象条件も過酷な状況にあります。
 これでは、普通に生きていても、厳しい現実に、いつも直面しています。
まるで「生き地獄」のようなものです。
 だから、「アメリカ軍と戦って死ねば、天国に行ける」と言うならば、
喜んで、戦って死ぬことになるでしょう。
 一方、アメリカ兵は、本国に帰れば、
豊かな生活があり、快適な環境があり、楽しい家族がいます。
 アメリカ兵は、死なないために戦うのでしょうが、
ゲリラ兵士は、死にたいために戦うのです。
これでは、いくらハイテク兵器があっても、負けるでしょう。
 仏教には、こんな教えがあります。
修行を積んで悟りを開けば、もう生まれ変わらないという特権があるのです。
これを、正確には憶えていませんが、確か「不還」という境地だったと思います。
 豊かな時代を生きる先進国の人たちは、これを理解できないでしょうが、
大昔は、みんな貧しく、しかも、気象条件が厳しく、
さらに、疫病が、いつも流行していましたので、
まるで「生き地獄」のようだったのです。
 だから、また、この世に生まれ変わるということは、悲惨だったのです。
そういうわけで、みんな修行をして、
二度と、この世に生まれ変わらないように頑張ったのです。

時計の針 clock hand 2004 7 11
 サダム・フセイン政権とアルカイダの間には、
正式な協力関係がなかったというニュースがありますが、
これは、イスラム社会を知っていれば、当然のことです。
 サダム・フセインは、敬虔なイスラム教徒とは言えなかったのです。
サダム・フセインは、かなり世俗化していたのです。
世俗化の代表例が、サダム・フセインだったとも言えます。
 しかし、世俗化の代表例だったサダム・フセインが、戦争に負けたことで、
時計の針が、逆戻りするかもしれません。
 なぜならば、敬虔なイスラム教徒は、こう考えるかもしれません。
「サダム・フセインは、世俗化したから、戦争に負けたのだ。
だから、イスラム教徒は、イスラム教の原点に戻るべきだ。」
こうして、イスラム教原理勢力の力が強くなっていくと思います。

たとえ話 allegorical story 2004 2 3
 今日は、ある「たとえ話」をしましょう。
この話は、正確に憶えていませんが、
確か、アフリカでの話だったと思います。
 その地方では、猿を捕獲するのに、
こんな方法を使うと聞いたことがあります。
 ビンの中に、おいしそうな「木の実」を入れておきます。
そのビンの入り口は、猿の手が入るような大きさです。
 猿は、喜んで、そのビンの中に、手を入れて、木の実をつかみます。
しかし、そうすると、ビンから、手が抜けなくなるのです。
 いっぱい、つかんでしまった木の実によって、
手が、ビンから抜けなくなるのです。
 もちろん、このビンは、近くの木に、ひもで結んであります。
こうして、猿は、つかんだ木の実を失いたくないため、
その場所から動けなくなり、やがて、体力を失っていくのです。
 現代では、「木の実」が、石油になっています。
ビンは、サウジアラビア、ヨルダン、シリア、トルコ、イランで、できています。

燃える橋の上で、チェスをする男たち 2003 4 14
 燃える橋の上で、チェスをしていると、短期勝負にならざるを得ない。
何回も試合をするものではないが、チェスも気持ちよく勝つと、
やめられなくなってしまう。
 あと、もう1試合ぐらいなら、大丈夫と、強気の人。
過去に燃える橋の上で、チェスをした経験があって、あわてている人。
野次馬も、たくさん、出ている。
 火が消えてから、渡ると主張する人。
火が燃えている最中に行った方が勇気があると、他人の評価を気にする人。
マッチを渡したら、やはり火事になったと、冷静に観察している人。
(この地方は拝火教といって、火を信仰する宗教があったので、
マッチを渡せば、どうなるかは、初めから、わかりきっている。)
対岸の火事だと考えて、自分の家のリフォームに専念する人。

「過去に燃える橋の上で、チェスをした経験があって、あわてている人」とは、
イギリスのことです。
イギリスは、過去に、中東で、火傷をしたことがあるはずです。































































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